アキレスは、環境に配慮した高透明軟質フィルムの新シリーズとして、ポリオレフィン系フィルムの「アキレスペコラソフト-25B」と塩化ビニルフィルムの「アキレス ペコラソフト-10B」を10月1日より全国発売を開始した。
同社はバイオマス原料を活用したフィルムやシートを開発し、多様な分野で環境配慮型の製品を展開している。アキレスペコラソフト-25Bは、原材料の一部に植物由来のバイオマス原料を使用し、バイオマス度25%以上を達成した軟質ポリオレフィン系フィルム。バイオマスプラスチックの開発・製造において透明性を確保しながらバイオマス度を高めることは困難だったが、同製品は当社独自の技術により、バイオマス度25%以上と全光線透過率90%以上を両立。環境省が定めるグリーン購入法の基準にも適合している。また、熱融着や高周波ウェルダー溶着などの加工に対応して、さまざまな分野で活用できる。
アキレス ペコラソフト-10Bは、原材料の一部に植物由来のバイオマス原料を使用し、バイオマス度10%以上を達成した軟質塩化ビニルフィルム。全光線透過率85%以上の高い透明度に加え、塩化ビニルならではの多様な加工適性を備えている。柔軟性や耐水性にも優れ、包装材をはじめ生活資材や文具・オフィス用品など幅広い用途に活用できる。
アキレスペコラソフト-10Bは、原料の約60%が天然の塩に由来するポリ塩化ビニル樹脂を主成分としたバイオマスフィルム。製品の原材料の一部に植物由来のバイオマス原料を使用することで、石油由来材料の割合をさらに抑え、製造から廃棄までのライフサイクル全体における CO2排出量削減に寄与する。
製品シリーズ名のペコラ(PECOLA)はプラスチックのPとLAの間に、エコロジーの「ECO」を組み合わせた造語。石油由来材料と植物由来材料を組み合わせたバイオマスプラスチックにより環境負荷低減に貢献するという思いを込めている。今後も幅広い分野で環境配慮型の技術・製品の開発に取り組み、2050年カーボンニュートラルの達成をはじめ持続可能な社会の実現に貢献していく。

