JEPLANと帝人フロンティアは10月14日、衣料品の資源循環に関す新たな取り組みの検討を開始したことを発表した。
今後検討する取り組みは、両社がそれぞれ有する使用済み衣料品の回収ネットワークを連携させ、回収した衣料品の分別・選別から、適切なリサイクル手法による再資源化に至るまで、リサイクルプロセス全体での協業によって、衣料品の資源循環のさらなる促進を目指すものである。
JEPLANは、2010年からアパレルメーカーと連携し、店頭での中古衣料品の回収を進めてきた。回収された衣料品は、パートナー企業と協力してリユースやリサイクルを行うなど資源として有効活用している。さらに、ポリエステル100%の衣料品を再生ポリエステルへとリサイクルする「繊維to繊維」の再資源化にも取り組んでおり、この再生ポリエステルを活用した自社アパレルブランド「BRING」の展開を通じて、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現を目指している。
一方、帝人フロンティアは、1995年にリサイクルポリエステル繊維「ECOPET」の販売を開始して以来、長年にわたりポリエステルのリサイクル技術を磨いてきた。2022年からは、中古衣料品のリユースおよびリサイクル事業を展開するファイバーシーディーエムと協業し、中古衣料品の回収・選別と効率的なリサイクルによるサーキュラーシステムの構築に取り組んでいる。
こうした中、JEPLANと帝人フロンティアは、互いが連携して強みを活かすことでさらなる資源循環が促進できると期待し、衣料品回収の効率化やリユース・リサイクルの仕組みづくりに取り組むことを決定した。
将来的には、新たな「繊維to繊維」リサイクルシステムの構築に向けて取り組みを拡大し、廃棄される衣料品の再利用・再資源化を推進する体制の構築を目指していく。
