豊田合成がモビリティショー出展 水素で走る燃料電池車など紹介

2025年10月14日

ゴムタイムス社

 豊田合成は10月9日、10月30日~11月9日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」に出展すると発表した。
 同社は、中長期経営計画(2030事業計画)の目指す姿に「高分子の可能性を追求し、より良い移動と暮らしを未来につなぐ会社」を掲げ、社会への「安心・安全」「快適」「脱炭素」という価値の提供に向け事業活動を推進している。
 今回の同社ブースでは、未来のモビリティと暮らしを支える技術について、ゴムやプラスチック分野の強みを活かした将来技術を搭載したコンセプトモデルや体験型展示などを通じて紹介する。また、日本自動車工業会による未来体験コーナー「Tokyo Future Tour」にも参画する。
 同社ブースの主な展示品は4種で、いずれも初展示となる。
「FLESBY HYーCONCEPT」は、同社の将来技術を搭載した、水素(Hydrogen)で走る燃料電池車(コンセプトモデル)。水素エネルギーの活用において、モビリティと暮らしがシームレスに繋がる未来を提案する。歩行者の安全性を高める新技術を搭載するほか、ボディにはリサイクル材を活用している。
 「Welpit」は、ウェルネス(心身の健康)を向上させるコックピット。乗員の体調や気分をレーダでセンシングし、状態に合わせて車室内を光・音・香りなどで演出することで、リラックス空間を創出する。実際に会場で体験できる。
 「自動二輪車用エアバッグ」は、「移動する全ての人に安全を届けること」を目指し、四輪車向けのセーフティシステムに加えて、各種モビリティの安全性を高める技術開発を進めている。その一つとして、自動二輪車の限られたスペースにも搭載可能で保護性能の高い新たなエアバッグを紹介する。
 「ヘルスケアAIインソールを活用した姿勢解析」では、ゴム分野のコア技術を活かし、ヘルスケア分野で活用できるサービスの展開を目指している。今回、会場では、薄くて柔らかいゴム製の圧力センサなどを活用し、足裏の圧力データと骨格検知により、姿勢を解析する技術を体感できる。
 日本自動車工業会の主催イベントへの参画(西展示棟1F)、Tokyo Future Tour(未来体験コーナー)では、ペロブスカイト太陽電池、応用製品「スマートウェア」が展示される。ペロブスカイト太陽電池は、薄型で発電効率が高く、柔軟性が高いため曲面などにも搭載可能で、再エネの普及拡大に貢献する。Tokyo Future Tourの「EMERGENCY&Mobility」ゾーンで展示する。

ブースイメージ

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フレスビーハイコンセプト

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