豊田合成は9月24日、同社の森町工場(静岡県周智郡)に隣接する社有林「睦実(むつみ)の里」が、生物多様性の保全区域「自然共生サイト」として、環境省から認定されたことを発表した。今回の認定は、平和町工場のビオトープに次いで2ヵ所目になる。
本制度は、2022年の生物多様性条約に関する国際会議(COP15)で採択された目標「30by30」の実現に向けて、環境省が民有地などで生物多様性の保全が図られている区域を認定するものである。保全区域を拡大し、生態系の損失を食い止め回復させることで、人と自然との結びつきを取り戻すことをねらいとしている。
同社は、長期環境目標(TG2050環境チャレンジ)のひとつに「環境保全と自然共生社会の構築」を掲げ、ビオトープの設置、里山づくりなどに取り組んでいる。今回認定された「睦実の里」では、従業員とその家族で間伐や下草刈りなどを継続的に行い里山として整備することで、山の本来の機能である水源涵養力を高め、多様な動植物が生息しやすい環境へと整えている。



