東レは７月31日、中期経営課題「プロジェクトＡＰーＧ ２０２５」における基本戦略の一つとして掲げる「人を基本とする経営の深化」に基づく新たな取り組みとして、同社を退職した人材を対象に会社情報や採用情報を発信する「アルムナイ（退職者）専用ウェブサイト」を同日に開設したと発表した。
「アルムナイ」とは、人事領域では企業を退職した元従業員を指す言葉で、近年では、貴重な人材リソースとしてネットワークを構築し、積極的に活用することで、新たな価値を生み出そうとする動きがさまざまな会社で活発になってきている。
このたび開設する同社のアルムナイ専用ウェブサイトでは、同社を退職した後も関心を持ってくれる方々との継続的な関係構築を目指し、登録してくれた方々に向け、経営層からのメッセージや社内のニュース、イベント案内、インタビュー記事といった、同社により関心と親しみを深めてもらえるような情報を随時発信する。
また、お互いのニーズがマッチすれば再び入社してもらえるように、採用に関する情報も掲載する。
近年、ライフイベントやキャリアチェンジを理由に一度同社を退職した方々から「もう一度東レで働きたい」という声をもらうことが多くなっており、実際に再入社する、いわゆるカムバック採用の事例も増加している。
カムバックした社員は、同社を離れて得た新たなスキルや知識を発揮することで、組織の柔軟性向上や知識基盤の拡充、さらには組織風土の活性化にも大きく貢献している。
このたびのアルムナイ専用サイトの開設は、この流れを組織的に加速することを狙いとするものとなる。
同社は、多様な人材を確保・育成するとともに、社員一人ひとりの成長と挑戦を支える企業風土の醸成を通じて、組織全体の活力向上に取り組んでいる。
