島津製作所は7月16日、血管撮影システム「Trinias series with SCORE Opera」向け音声認識機能「SMART Voice」のアップデートを行ったと発表した。
同アップデートは、1年ごとの更新が可能なアプリケーションプラットフォーム「SCORE Link」により実装され、Cアームのポジション変更準備が音声により操作できるようになった。
同機能を搭載した血管撮影システムは、「第33回日本心血管インターベンション治療学会 CVIT2025 学術集会」の心臓カテーテル治療を中心としたライブデモンストレーションにて使用される予定となる。
血管撮影システムは、脳や心臓などの血管内に細く長い管(カテーテル)を挿入して脳梗塞や心筋梗塞を治療するカテーテル手術や、血管系疾患の検査・治療などに使用されるX線透視撮影装置となる。
昨年10月に「SMART Voice」を開発し、ステント強調処理など13種類の機能を音声で操作することが可能となっていたが、このたび初めて機能拡充のアップデートを行われた。
血管内治療は新技術の発展が著しい領域となる。同製品は定期契約アプリケーションプラットフォーム「SCORE Link」への加入により、装置導入後もアプリケーションの追加やバージョンアップを行うことで、装置の価値を継続的に引き上げる。
2024年4月から施行された「医師の働き方改革」では労働時間短縮が求められている。同社は引き続き血管撮影システムの利便性を高めることで、新しい業務効率のかたちを提供し、検査効率を高めて医療従事者の負担軽減に貢献していく。
2025年07月17日