特許資産規模ランキング 1位は住友ゴム

2022年11月28日

ゴムタイムス社

 パテント・リザルトは11月22日、独自に分類したゴム製品業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ゴム製品業界 特許資産規模ランキング2022」を発表した。

 2021年4月1日から2022年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。

 その結果、1位は住友ゴム工業、2位はブリヂストン、3位は横浜ゴムとなった。

 1位となった住友ゴム工業の注目度の高い特許には、「摺動抵抗値を下げ、かつ、液封止性の高い不活性樹脂フィルムで積層されたガスケット」や「転がり抵抗性能を向上させながら、横溝底のクラック発生を抑制するタイヤ」に関する技術が挙げられる。前者の技術は、日本出願のほか、中国、アメリカへの出願もみられる。

 2位のブリヂストンは、「加硫速度と発泡速度とのバランスを確保したゴム組成物」や「動的走行条件下で、路面との界面における空気入りタイヤの挙動を分析する装置」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられる。

 3位の横浜ゴムの注目度の高い特許には、「制動性能を改善すると共に、転がり抵抗を低減した空気入りタイヤ」や「耐摩耗性を損なわずトレッドゴム層への再生ゴム又は粉砕ゴムの使用した二輪自動車用空気入りタイヤ」などに関する技術が挙げられる。

 4位はTOYO TIRE、5位は住友理工となった。TOYO TIREは「連結部同士間の隙間に異物が侵入することを抑制できる非空気圧タイヤ」、住友理工は「表層の抵抗均一性に優れる電子写真機器用導電性ロール」などが、それぞれ注目度の高い特許として挙げられる。

 詳細は、ランキングデータ「ゴム製品 特許資産規模ランキング2022」から閲覧できる。

 

 

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