新型コロナ拡大影響で減収 住友ベークライトの4~6月期

2020年08月07日

ゴムタイムス社

 住友ベークライトの21年3月期第1四半期決算は、売上収益が436億8100万円で前期比16・5%減、事業利益は23億8000万円で同45・7%減、営業利益は18億5500万円で同57・8%減、四半期純利益は18億5400万円で同52・9%減となった。

 セグメント別では、半導体関連材料は、売上収益が126億2300万円で同4・5%増、事業利益は20億1600万円で同0・1%減。半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、中国市場での5G通信用途向けの需要増に加え、新型コロナウイルス感染拡大にともない、リモートワークの拡大によるノートパソコン等の販売増加、家庭用ゲーム機の旺盛な需要等もあり、増収となった。また、半導体パッケージ基板材料「LαZ」シリーズは、スマートフォンの新機種採用増に加え、5G基地局向けパワーアンプ内蔵基板用途で拡販し、売上収益を増加させた。

 高機能プラスチックは、売上収益が146億2900万円で同33・9%減、事業損益は3億4600万円。工業用フェノール樹脂は、特に欧州および米国における自動車生産・販売が大幅に減少し、減収した。フェノール樹脂成形材料は、リモートワークや巣ごもり需要の拡大によってパソコン・家庭用ゲーム機電源用途向けの販売がアジア地区を中心に増加したが、自動車向け部品用途が中心である欧州・米国では売上収益が大幅に減少した。航空機内装部品は、昨年から続いている米国航空機メーカーにおける品質問題に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で航空機産業全体が低迷しており、売上収益が大幅に減少した。

 クオリティオブライフ関連製品は、売上収益が163億400万円で同9・2%減、事業利益が14億3400万円で同9・8%減。医療機器製品は、国内病院向けは新型コロナウイルス感染拡大の影響による手術症例の減少等により不調だったが、国内企業向け製品は堅調に推移した。バイオ関連製品は、新型コロナウイルス検査に関連した需要増により前年比増収となった。ビニル樹脂シートおよび複合シートは、前期から引き続き医薬品包装用途がジェネリック医薬品メーカー向けに好調を持続し、食品包装用途も外出自粛の影響により販売を伸ばし、売上収益は大幅に増加した。また国内向けは土木建材向けやエクステリア用途を中心に販売が減少した。一方で、新型コロナウイルス関連用途として飛沫防止板、医療用ゴーグル、フェイスガード向けの販売が増加した。

 21年3月期の連結業績予想は、売上収益が1830億円で前期比11・4%減、事業利益は100億円で同30・3%減、当期純利益は74億円で同17・7%減を見込んでいる。

 

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