年頭所感 積水化学工業 髙下貞二社長

2020年01月14日

ゴムタイムス社

 あけましておめでとうございます。

 新しい年、2020年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 2020年はまさしく積水化学グループにとっては節目の年であります。

 現中期経営計画「SHIFT2019・Fusion」の最終年度、仕上げの年であり、新たに10年先の未来に向け飛躍を描く長期ビジョンと、その第一歩としての3年間の中期経営計画をスタートし、実行に移す年であります。

 まずは現中期の残り3カ月をグループ一丸となって、団結力と総合力で、3カンパニーとメディカルの全セグメント増益を達成し、初の営業利益1000億円突破、各段階利益で最高益更新をやり遂げたいと思います。

 昨年グローバル経済は米中貿易摩擦に翻弄(ほんろう)され、国内では消費増税、相次ぐ甚大な自然災害など、経営環境は極めて厳しい風が吹き続けた一年でありました。そのような環境下、積水化学グループはESGを経営のど真ん中に据え、新次元の成長を目指し成長路線へのSHIFTに取り組んでまいりました。

 戦略投資(M&A、増産)など成長投資は着実に実施、また新製品・新事業も融合により売上増分を創出し、新次元の成長に向けた量的成長(トップライン成長へのシフト)は実現できたと思います。

 一方、質的転換に向けては収益性改善のスピードに課題を残したと思います。需要変化(エレクトロニクス、車輌)に備える構造改革の前倒しが必要と認識しています。投資効果(リターン)の早期発現とさらなる構造改革の加速が必要です。

 これから10年、新しい時代には、いよいよ「不都合な真実」が今まで以上に顕在化してきます。地球温暖化、グローバル化の後退、自国主義、超高齢社会、労働人口減少、人手不足、インフラ老朽化、相次ぐ災害、安全・安心・健康へのニーズと、社会課題は山積みです。

 これらの不確実性、リスクの中で、社会からは課題を解決し、繁栄をもたらす事業が求められています。

 積水化学グループはその要請に真正面から取り組み、社会課題解決に貢献する製品、技術、サービスをイノベーションで創出していくことにより、将来にわたり企業の競争力を強め、社会になくてはならない存在感のある企業になることができます。次期中期では、この力をさらに磨き上げる打ち手を講じていきます。

 ビジネスにとってどんな過酷な未来が訪れても、そのリスクに対応し、課題解決を事業機会として捉え、イノベーションを起こす。そのことを通じて社会に貢献していく。それが積水化学グループの持続的成長につながります。

 私はESG経営に積水化学グループの未来がかかっていると思っています。

 足元の実績を一歩一歩着実に積み重ねるリアリズムを持ちつつ、未来と現実のバランスをもって取り組みを進めます。

 ESG経営で実現したいのは、社会にとって、真に価値ある企業グループであり、私たちの事業が成長すればするほど社会がより持続可能になる未来です。この目標に向かい、皆さまと共に前進していきたいと思います。

 新たな一年が皆さまにとりまして、希望あふれる年となりますことを心より願い、年頭のごあいさつとさせていただきます。

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