ランクセス レバクーゼンのイオン交換樹脂プラントを拡大

2013年04月12日

ゴムタイムス社

 ランクセスは、レバクーゼン拠点の水処理向けソリューション事業を拡大する。約1千万ユーロを投資し、プレミアムブランド「レバチット」の弱酸性カチオン交換樹脂の製造ラインと、食品グレード基準に沿った充填・包装用の最先端施設を新設する。これらのイオン交換樹脂の主要用途の1つは、家庭用の水ろ過システムのカートリッジ。水道水の不要なカルシウム、マグネシウム塩、鉛、銅イオンを除去し、代わりに無害な物質に変換することにより、飲料水の品質と味覚を向上する。
 同社の経営委員会メンバーのレニェー・ファン・レッセル氏は、「水は今日の主なメガトレンドの1つ。世界中で逼迫する水不足がもたらす課題に対応するために、革新的な製品とソリューションを提供する。特殊カチオン交換樹脂の需要は年間成長率3%から5%を示している。これを受けて、レバクーゼン拠点の製造能力を30%以上増強し、存在感を高めていく」と述べている。
 この製造能力増強の一環として、300㎡の敷地に食品用途向け製品を充填する施設も新設する。 同社は食品グレードの包装用施設において製品純度のきわめて高い基準を設定し、より高度な品質を確保する方針。

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