東ソー 液体苛性ソーダを値上げ

2012年12月13日

ゴムタイムス社

 東ソーは12日、液体苛性ソーダの販売価格を改定すると発表した。2013年2月1日出荷分から価格修正を実施し、1キログラム当たり13円以上(固型換算ベース)を値上げする。
 改定の理由として、同社はこれまで国内の苛性ソーダ需要に対し安定的な供給力を確保するため、併産する塩素誘導品の国内外の市場を積極的に取り込むことで対応、また著しく悪化した電解事業の損益を改善するため、固定費を含めたコスト削減、省力化、合理化などの施策を実施し、安定生産・安定供給へ向けた取り組みを行ってきた。しかし、世界的な景気低迷の影響による塩素誘導品需要・苛性ソーダ需要双方の後退により、電解稼働の維持が危惧される状況となっている。同社は引き続き製造・物流コストなどの削減を実施していくが、依然として経済見通しは不透明感が強く、電解事業環境は極めて厳しい状況にあるとしている。このような状況の下、苛性ソーダを国内向けに安定供給するために価格修正することを決定したとしている。

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