イソプレンは増収黒字転換 クラレの1~6月期

2026年08月18日

ゴムタイムス社

 クラレの26年12月期第2四半期連結決算は、売上高が4310億3500万円で前年同期比7・8%増、営業利益は288億3900万円で同9・8%増、経常利益は259億8400万円で同22・1%増、中間純利益は142億3000万円で同1・4%増となった。

 セグメントのうち、イソプレンの売上高は458億8300万円で同14・9%増、営業利益は17億8800万円(前年同期は13億1100万円の損失)となった。イソプレンケミカル・エラストマーは、中国の建築用途需要低迷に加え、前年には米国関税政策の影響による需要の前倒しがあったことから、販売数量が減少した。
 エラストマーは米国市場等で販売数量が増加したものの、欧州市場等においてアジアの競合メーカーとの競争激化による影響があった。
 耐熱性ポリアミド樹脂のジェネスタは、電気・電子用途、自動車用途とも拡販が進み、販売数量が増加した。

 ビニルアセテートは、売上高が2171億3800万円で同7・0%増、営業利益は253億8100万円で同15・0%減となった。ポバール樹脂は、中東情勢による混乱の中で、グローバル供給体制を生かした需要の取り込みを行い、販売数量が増加した。光学用ポバールフィルムは、国際的なスポーツイベントに向けたテレビの買い替え需要に加え、半導体メモリの逼迫や中東情勢の悪化を背景に、部材調達への懸念からサプライチェーンで在庫の積み増しが進んだ結果、販売数量が増加した。
 高機能中間膜は、PVBフィルムは欧州・アジアを中心に競争環境の厳しさが継続しており、建築用途及び自動車用途ともに販売数量が減少したほか、特殊アイオノマーシート〈セントリグラス〉も中東情勢悪化を受けた顧客のプロジェクト延期などの影響により販売数量が減少した。
 水溶性ポバールフィルムは個包装洗剤の需要が低調に推移したことにより、販売数量が減少した。
 EVOH樹脂〈エバール〉は、食品包装用途及び自動車用途ともに販売が堅調に推移する中、グローバル供給体制を生かした需要の取り込みもあり、販売数量が増加した。

 26年12月期通期業績予想は売上高を上方修正した(営業利益以下は据え置き)。売上高は8800億円(前回発表8500億円、増減率3・5%増)、営業利益は700億円で同18・9%増、経常利益は640億円で同24・2%増、当期純利益は400億円で同435・6%増を見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー