日精樹脂工業は4月1日に入社式を開催し、依田穂積社長が新入社員を前に挨拶を行った。
皆さん、本日はご入社おめでとうございます。
今日という日は、皆さんにとって大きな節目であり、自分の未来を自分で選び取った日でもあります。その選択を、私たちは心から歓迎します。
今、世界中で原油供給の不安定化が続いています。イラン情勢がその要因となっていますが、我々も含め、石油由来のプラスチックに依存してきた産業は、これから大きな変化を迫られることになります。それはリスクでもあり新たなチャンスでもあります。
今後は植物由来の生分解性樹脂やバイオマスプラスチック、リサイクル材の高度利用といった環境と調和した材料が急速に見直され、プラスチックの価値の復権と重要性を改めて知る良い機会になると感じております。私たちは、環境対応材料を安定して成形するための制御技術を保有しているほか、生分解樹脂と木粉をコンポジットさせた新しいカーボンオフセット素材の生産を始めたところです。「環境と精密成形」を両立させる新しい成形技術の確立はこれからの成形加工業界にとって欠かせないテーマとなります。
今年、正に本日4月1日より私たちはTOYOイノベックスと経営統合を行い、日本一の生産台数をほこる射出成形機専業メーカーとして新しいスタートを切りました。これは単なる規模の拡大ではありません。技術、顧客、ノウハウ、そして人材が掛け合わさることで、これまでにない価値を生み出すための統合です。日精樹脂が得意とする精密成形の技術と、TOYOイノベックスが持つ独自の強みが組み合わさることで、私たちは「日本発の成形エコシステム企業」へと進化し、新しい未来を切り開いていくことになります。その未来とは、環境と精密成形を両立させ、世界のものづくりを支える「日本発の成形エコシステム」をつくることです。今日から皆さんは、その未来を共につくる仲間です。
その皆さんに、ひとつだけお願いがあります。
それは、自分の頭で考え、自分の価値をつくる人になってほしいということです。完璧である必要はありません。大切なのは、誠実に学び続ける姿勢です。失敗しても構いません。挑戦し、考え、成長し続ける人こそが、これからの時代を切り開いていきます。
皆さんの成長が、日精樹脂の未来をつくります。そしてその未来は、今日ここにいる皆さんの手の中にあります。これから一緒に、新しい日精樹脂をつくっていきましょう。

