ダイセルの26年3月期第3四半期連結決算は、売上高は4248億2400万円で前年同期比1・8%減、営業利益は324億4400万円で同25・0%減、経常利益は338億9100万円で同24・3%減、四半期純利益は357億300万円で同18・9%減となった。
セグメント別では、エンジニアリングプラスチック事業の売上高は1859億1200万円で同0・5%減、営業利益は153億500万円で同25・6%減となった。ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどポリプラスチックスの事業は、ポリアセタール樹脂の諸工業向けなどの販売数量減少や為替の影響があったものの、電子材料向けなどポリアセタール樹脂以外の製品の販売数量増加や、販売価格の是正などにより、増収となった。
水溶性高分子、包装フィルム、AS樹脂などダイセルミライズの事業は、2024年7月から樹脂コンパウンド事業を持分法適用会社ノバセルへ移管したことで減収だった。
マテリアル事業の売上高は1183億8600万円で同8・3%減、営業利益は104億6800万円で同45・2%減となった。アセチル事業の酢酸は、主要誘導品の酢酸ビニルや高純度テレフタル酸の需要が引き続き低調であり、市況も低下しているものの、前期に原料(一酸化炭素)プラントのトラブルにより販売調整を実施していたことから販売数量は増加し、増収となった。
アセテート・トウは、一部顧客での在庫調整の影響により販売数量が減少したことや、為替の影響などにより、減収となった。
ケミカル事業の酢酸セルロースは、ディスプレイ材料用途で前期並みを維持したものの、中国市場におけるプラスチック用途の需要減少などにより、減収となった。
26年3月期通期の連結業績予想は、売上高5830億円で対前期0・6%減、営業利益465億円で同23・8%減、経常利益475億円で同23・8%減、当期純利益500億円で同1・0%増を見込んでいる。
