電気化学工業 年頭所感  吉高紳介社長

2012年01月09日

ゴムタイムス社

 新年のご挨拶明 け ま し て お め で と う ご ざいます 。旧年中は皆 様より格別のご高配を 賜り厚く御 礼申しあげます。年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。

〈昨年を振り返って〉
 昨年は日本にとって苦難の一年でありました。東日本大震災による津波の被害や原子力発電の問題、サプライチェーン寸断など、日本全体が非常に厳しい状況下におかれました。 世界に目を転じても、欧州債務危機、北アフリカや中東の政情不安、中国の経済引き締め策、タイ洪水などの度重なる事象が世界の実体経済を揺るがすこととなりました。結果として、わが国の多くの企業が業績の悪化を余儀なくされ、当社もその影響から逃れがたく、苦しんだ 1 年であったといえます。ただしその一方で、昨年は「人」と「人」の繋がりや絆という、日本のよき文化を改めて認識させられた年でもあったと思います。
〈目標達成のための大事な年〉
 当社は、創立100年に向け「DENKA100」に取り組んでおり、昨年はその実行計画「CS13」をスタートしましたが、あいにく初年度から逆風にさらされました。 しかし、風は常に吹いており、世界は常に動いているということは想定の範囲とすべきです。「カーバイドチェーンやスチレンチェーンの収益を基礎として、電子材料や機能・ 加工製品などの高収益製品を成長分野と成長地域で伸ばす」という基本方針は何ら変えることなく推進してまいります。中国・アジアを中心とした成長地域における積極展開を さらに具体化するとともに、今後成長が期待される分野に、当社の強みが生かせる新たな成長製品を投入します。そして、世界の動き、風の流れを良く見極め、その時々の最適策をとり、「DENKA100」、「CS13」の目標に向かって着実に歩みを進めたいと思います。〈デンカの企業活動のあり方〉
 その一方で、数字を追うことや業績をあげることだけが企業の最終目的ではありません。企業が継続して活動が許されるのは、社会に認められていることが前提であり、企業活動において、利益を追求し成果をあげることと、社会の一員として諸々の責任を果たすこととは、車の両輪のごとく、各々必要不可欠であり、不可分なものであると考えます。「真摯な姿勢と誠実な対応」というデンカのDNAを忘れることなく、次の100年に向け継続して参ります。そして、社会から真に強い会社として認知され、信頼され、継続して存続する会社になること、それを目指して本年も全社一丸となって邁進します。最後に、皆様の健康とご多幸をお祈りして年頭の挨拶とさせていただきます。

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