創刊70周年特別企画 日本のゴム産業30年のあゆみ

2016年10月24日

ゴムタイムス社

出荷額は08年ピークに減少
近年は2兆3000億円前後で推移

 この30年間のゴム製品生産量の推移を見ると1986年に113万tだったものが、バブル景気にも乗って90年には139万tまで増加した。
 しかし、バブルがはじけると減少に転じ、93年は125万tまで低下。その後は阪神淡路大震災の復興需要や携帯電話の多機能化による需要拡大などにより、97年の145万tまで増加した。
 同年の消費税増税やアジア金融危機などで、98年には一度落ち込んだものの、小渕恵三内閣による積極財政路線などにより、2000年まで増加した。
 01年に減少後したが、景気回復に伴って翌年から増加に転じ、02~07年は右肩立上がりで伸長した。
 特に07年は過去最高となる166万tまで増加している。
 好調だったゴム製品生産が一気に落ち込んだのが、リーマンショックに端を発した金融危機である。
 09年には120万tにまで低減した。翌年には回復したものの、リーマンショック前の水準に戻ることはなく、むしろ世界的な景気の減速により、右肩下がりになっている。
 出荷金額もほぼ同じ動きになっている。出荷金額は87年の1兆9000億円から88年に初めて2

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