ニチリン スペインのブレーキホース会社を連結子会社化

2016年10月13日

ゴムタイムス社

 ニチリンは10月12日、ハッチンソン社との株主間契約に従い、スペインのハッチンソン・ニチリン・ブレーキホーセズ(HNBH社)の40%持ち分をハッチンソン社から買い取り、出資持ち分を30%から70%に拡大し、連結子会社化を図ったと発表した。

 ニチリンとハッチンソン社は2012年11月、合弁事業契約と株主間契約を締結している。これに従い、ハッチンソン社は同年12月、子会社の一つであるスペインのハッチンソン・パラモスのブレーキホース事業部門を分離独立し、新会社としてHNBH社を設立。ニチリンは13年7月、HNBH社に30%の資本参加を行い、合弁事業を開始した。

 HNBH社はカタルーニャ州ジローナにあり、資本金は3000ユーロ。

 ハッチンソン社とのブレーキホース分野での合弁事業の目的は、欧州メーカーからのハッチンソン社への高い評価を基礎に、欧州メーカーを中心とする販売拡大などのメリットを両社で追求し、欧州を中心とする同事業での優位性を確保すること。ニチリンにとっては、欧州メーカーへのグローバル規模での参入拡大を企図したものだ。

 13年7月の合弁事業開始以降、HNBH社はGM向けのベトナム子会社でのビジネス獲得や、最近の大口受注の成功など、初期構想通りのビジネス展開が図られていることから、ハッチンソン社との株主間契約に従い、持ち分を増加することにした。

 なお、ハッチンソン社との間で、18年中にHNBH社をニチリンの完全子会社とすることについても合意している。

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