ミシュランの1~3月期 販売量が4%増加 全セグメントで市場水準上回る

2016年04月28日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは4月27日、仏ミシュランの2016年3月期第1四半期決算を発表した。

 販売量は3・7%の増加となり、すべての事業セグメントで市場水準を上回った。乗用車・ライトトラック用タイヤは4%、トラック用タイヤは3%成長し、特殊製品事業は横ばいだった。

 成熟市場については、乗用車・ライトトラック用とトラック用タイヤセグメントが堅調な需要を保った。新興市場では、中国で乗用車・ライトトラック用タイヤの力強い需要、インドの好調な販売、南米では著しい減少など、需要状況はまちまちだった。特殊タイヤ市場は依然として、鉱山会社の期末在庫削減による影響を受けている。

 価格効果はマイナス0・8%。グループの積極的なマネジメントアプローチ、グループの様々なブランドに対する新製品・サービス提供が成功したことによって改善した。

 通年では、タイヤ市場は引き続き好不調が入り混じった状況で、乗用車・ライトトラック用とラック用タイヤの需要は、成熟市場では上昇が続き、新興市場では昨年のトレンドに沿ったものになると予想される。こうした展開は、同社にとって引き続き有利になると思われる。なお、特殊タイヤ市場は鉱山会社の在庫削減による影響が続くと予想される。

 このような環境下で、同社は世界市場を上回る販売量の成長を目指しており、為替レートの影響を除外した場合の営業利益(特別損益算入前の営業利益)の増加、8億ユーロを上回る構造的なフリーキャッシュフローという当初目標を維持している。

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