取材メモ 合成ゴム各社が事業基盤再構築

2015年10月19日

ゴムタイムス社

 世界最大の合成ゴムメーカー、ランクセスと世界最大の石油およびエネルギー供給事業者であるサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコ社が共に、多岐に渡る戦略的パートナーシップを構築することになった。

 ランクセスは、新しく設立する合弁会社に9ヵ国20ヵ所の製造施設と約3700名の従業員を擁する、タイヤ&スペシャリティーラバーズ(BTR、BR、S―SBR、E―SBR)とハイパフォーマンスエラストマーズ(EPM及びEPDM、CR、EVM、HNBR、NBR)の両ビジネスユニット(管理部門含む)の合成ゴム事業を移管。

 サウジアラムコ社からの出資金額のうち、約4億ユーロを、アドバンスト中間体部門および、パフォーマンスケミカルズ部門の成長に投資する。財務面での安定化により、早期にランクセスを成長軌道に戻すことが最大の狙いだ。

 国内の合成ゴムメーカー各社も、合成ゴムとブタジエンの世界的な需給バランスの悪化により、販売量が減少するなか、グローバルでの供給過剰を考慮した生産体制の見直し、最適化を図る動きも活発化してきた。

 日本ゼオンは原料調達への懸念、市場環境の変化などにより、

⇒合成ゴム特集ページ

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