藤倉ゴム 14年3月期第1四半期決算 営業利益9倍の大幅増

2013年08月12日

ゴムタイムス社

 藤倉ゴム工業の14年3月期第1四半期連結決算は、売上高は70億4600万円で前年同期比6・2%増、営業利益は3億9200万円、同801・1%増、経常利益は4億5300万円で同874・6%増と大幅な増益となった。四半期純利益は19億3200万円となった。
 同社グループでは、海外を含めた生産及び販売展開、新製品の開発についてより強化すべく連結子会社FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, Inc.(ベトナム・ハイフォン市)において第二工場を建設することを決議。また、東京電力から賠償金を受け、特別利益に計上している。
 〈産業用資材〉
 主力の工業用品部門は、自動車及び住宅関連製品の受注が国内及び海外市場において好調に推移したため増収増益となった。制御機器部門は、海外における産業機械市場が低迷したため減収となったものの、医療分野においては一定の利益が確保できたため増益。電気材料部門は、電子関連製品の受注が増えたものの、情報通信関連製品についてはメーカーの在庫調整のため受注減となったため前年に比べ僅かながら減収減益となった。この結果、売上高は41億3000万円、同6・7%増、営業利益は2億1100万円(前年同期は営業損失1800万円)となった。
 〈引布加工品〉
 引布部門は、自動車関連部品の一部の受注が減少したため減収となったものの、収益については前年に比べほぼ変わらない結果となった。印刷機材部門は、国内における出版市場の縮小傾向の影響はあったものの、海外において印刷用ブランケットの販売が好調だったため増収増益。加工品部門は、国内において舶用品関連製品の受注が増加したため増収増益となった。この結果、売上高は12億600万円、同1・9%増、営業利益は1億1700万円、同884・2%増となった。
 〈スポーツ用品〉
 ゴルフ用カーボンシャフト部門は、基幹モデルの『ROMBAX Type―S』及び『MCI』が非常に好評だが、品種構成の変化により減収増益となった。アウトドア用品部門では、富士山の世界遺産登録記念に伴う登山ブームの影響もありシューズ関連商品の売上が好調だったものの、円安の影響を受け輸入商品のコストが上昇したため増収減益。この結果、売上高は15億6700万円で同9・6%増、営業利益は1億4500万円で同3・4%増となった。
 〈その他〉
 物流部門は、需要の低迷により荷動きが悪化したため減収減益となった。この結果、売上高は1億4300万円、同4・0%減、営業利益は1300万円で同26・2%減となった。
 通期の連結業績予想については5月14日公表の予想から変更はなく、売上高が270億円で前期比4・1%増、営業利益が8億円、経常利益が10億円、純利益が22億円を見込んでいる。

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