DUNLOPは8月18日、タイヤ事業における循環型ビジネス(サーキュラーエコノミー)構想「TOWANOWA」の一環として、資源循環型カーボンブラックを採用したレース用タイヤを、2026年シーズンのSUPER GT GT500クラス向けに投入すると発表した。
2027年シーズンから予定されているSUPER GTのタイヤワンメイク化を見据え、モータースポーツの現場でサステナブル材料の実装と検証を進めることで、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献する。
同社は、原材料から生産・物流、販売・使用、回収・リサイクルまでの循環を目指す「TOWANOWA」構想のもと、環境負荷低減と高性能を両立するタイヤづくりを推進している。
今回採用する資源循環型カーボンブラックは、タイヤ製造工程で発生するゴム片や使用済みタイヤをケミカルリサイクルして製造したものとなる。現状、燃焼され熱源として再利用されているゴム片や使用済みタイヤを、資源として再利用するシステムを構築することで、CO2排出量を削減することが期待できる。この材料を用いたタイヤを、SUPER GT GT500クラスの実戦に投入する。
同社は2025年シーズン、SUPER GT GT300クラスにおいて、資源循環型カーボンブラック採用タイヤを投入し、実際のレース環境で性能と信頼性を確認してきた。2026年シーズンは、その技術的成果を基に、より高い性能水準が求められるGT500クラスへ適用範囲を拡大する。サステナブルな原材料を用いながらも、レーシングタイヤに不可欠なグリップ性能や耐久性を確保している点が特長となる。
SUPER GTは2027年シーズンよりタイヤのワンメイク化が予定されており、GT300クラスでは、同社がサプライヤーを務めることが発表されている。こうした競技環境の変化を踏まえ、同社はワンメイクタイヤにおいても、環境配慮と高性能を両立する技術基盤の構築が重要だと考えている。
モータースポーツは、極限条件下で技術を検証できる場であり、そこで得られた知見は一般用タイヤにも還元されていく。今回のGT500クラスでの取り組みは、サステナブル材料の実装技術を磨く重要な機会となる。GT500クラスへの投入は2026年シーズンまでとなるが、2027年シーズン以降は、同社がタイヤを供給するGT300クラスをはじめとするモータースポーツにおいて、サステナブル材料の活用を推進し、その知見を将来のレース用タイヤ開発や市販用タイヤへの技術展開につなげていく。
同社は今後も、モータースポーツを起点とした技術革新を通じて、環境配慮と高性能を両立するタイヤ開発を推進していく。レース分野で実証した技術や知見を一般用タイヤへ展開するとともに、サステナブル原材料の採用拡大を進め、「TOWANOWA」の実現を通じて持続可能なモビリティ社会の構築に貢献していく。
2026年08月20日

