半導体需要拡大で増収増益 住友ベークライト4~12月期

2026年02月04日

ゴムタイムス社

 住友ベークライトの26年3月期第3四半期決算の売上収益は2378億3300万円で前年同期比2・9%増、事業利益は258億6600万円で同8・2%増、営業利益は248億3100万円で同36・2%増、四半期利益は275億700万円で同29・5%増となった。
 セグメント別では、半導体関連材料の売上収益786億1200万円(前年同期は695億1200万円)、事業利益は154億4800万円(同140億1700万円)。半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、中国の旺盛な半導体需要が継続し、加えてAI関連用途の需要が拡大した。半導体用感光性材料は、メモリ市場の回復とパワー半導体用途の拡販が進み、半導体用ボンディングペーストは、中国内需向けの好調が持続するとともに新規拡販が進み、東南アジアで高密度パッケージ向けの需要も増加した。半導体基板材料「LαZ」シリーズは、モバイル機器向けの販売伸長に加え、AIサーバー向けのパワーデバイスへの採用が拡大した。

 高機能プラスチックの売上収益は772億6100万円(前年同期は793億7500万円)、事業利益は42億2000万円(同35億4400万円)。工業用樹脂は、国内で半導体用途の販売が伸長し、北米拠点では不採算品からの撤退など構造改革に向けた諸施策を実施した。成形材料は、北米自動車市場での需要が停滞しており、中国の電気産業関連の需要も減少した。積層板は、車載・エアコン用途の需要低迷が続いた。航空機部品は、顧客の生産数量の回復に伴い需要が回復に向かった。

 クオリティオブライフ関連製品の売上収益は814億1000万円(前年同期は816億7000万円)事業利益は99億9800万円(同94億6500万円)。医療機器は、血液バッグや低侵襲血管内治療用のマイクロ能動カテーテル、胸部ステントグラフトの販売が国内外で伸長し、北米では不採算品の整理などを実施した。診断薬およびバイオ関連製品は、国内向け診断薬や、 北米の再生医療向けの需要が減少した。 フィルム・シートは、半導体生産用途のシェアが拡大し、医薬品包装用途では新規ジェネリック医薬品の販売開始と既存品の在庫積み増しがあった。さらに、食品包装用途ではカット野菜やポーション用途の販売が堅調に推移した。産業機能性材料は、建材、店装材が堅調に推移し、事業譲渡を受けた中空ポリカーボネートはAIデータセンター向けの販売が始まった。車載向けの光学製品の需要は大きく伸長したが、アイウェア用途の需要は減少した。防水シート関連は、住宅着工戸数の減少に伴い量産住宅向けの需要が落ち込んだが、省エネ住宅(ZEH)対応部材の販売が拡大し、資材価格の高騰や施工経費の上昇分の価格転嫁も実施した。
 
 26年3月期通期業績予想は直近に公表されている業績予想から修正され、売上収益3165億円で前期比3・8%増、事業利益340億円で同10・3%増、営業利益は325億円で同31・1%増、当期利益は255億円で同32・3%増を見込んでいる。

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