中国製のゴム原料やゴム製品(OEM)を取り扱う富国商事(東京都台東区)がゴム金型のメンテナンスで必須の「金型洗浄ゴム(中国製)」の提案に力を入れている。
その一環として、一般社団法人の日本ゴム協会東海支部が今年2月26日に開催する「第18回総合紹介講演会」(名古屋市中小企業振興会館)では、同社として初のブースを出展し、金型洗浄ゴムをメインに来場者にPRする。
金型洗浄ゴムは、文字通り金型を洗浄するために用いられるゴム。金型を洗浄する際、一般的には金型洗浄液やブラスト材などを用いて金型についた汚れを落とす。ただ、洗浄液などは金型を洗浄するときに一度金型を成形機から取り外し、洗浄しなければならない。このため、金型の取り外し時間などのメンテナンスが発生する点がデメリットとされる。
現在、同社が提案する金型洗浄ゴム(ベースポリマーはEPDM)は、金型の間に金型洗浄ゴム(熱硬化性のゴムシート)を挟み込んだ後、通常のゴム製品の加硫工程で加熱硬化すれば、シートが金型に付いた汚れを接着除去される。金型の冷却から取り外し、洗浄、据え付け、昇温といった工程が不要になることから、金型の洗浄工程の大幅な時間短縮につながるのはもちろん、生産性向上にも寄与する。
同社の金型洗浄ゴムは、コンプレッション成型、トランスファー成型で使用可能で、SBRやNBR、IR、IIR、EPDM、CR、FKM、ACMなどゴム全般の金型において洗浄効果を発揮する。また、使用できる金型(材質)は、硬質クロムメッキ金型、ステンレス金型、無電解テフロンメッキ金型、窒化クロムコーティング金型、窒化処理+酸化被膜処理金型など。
同社は2025年秋ごろから金型洗浄ゴムのサンプルワークをスタート。「サンプルを提供した成形加工現場からは、金型の使用条件にも異なるものの、1回の洗浄で金型の汚れが落ちた」(同社)と上々の反応が寄せられている。今後も金型のメンテナンスの手間を省きたい、金型の寿命を延ばしたいといった課題を抱えるゴム成形加工現場を中心に、金型洗浄ゴムの提案に力を入れていく考えだ。
同社は中国の山東省青島市にある「青島華綺新材科技有限公司」(魏星総経理)が日本市場の開拓および日本製の材料を中国に供給するために開設、2023年から事業をスタートさせた。現在は都内の事務所で日本人の営業スタッフ(2名)が金型洗浄ゴムを始め、中国製のゴム原料や中国ゴム製品(OEM)、など多彩なゴム中国製品を日本のゴム企業に紹介している。今後はケイ酸カルシウムや珪藻土など、鉱物系フィラーの拡販にも注力する構えだ。
青島華綺新材科技有限公司は、2025年に井上石灰工業㈱(高知県南国市、井上孝志社長)のとの合弁会社「青島華綺井上新材料有限公司」を中国山東省青島市に設立した。高活性酸化亜鉛、ゴム用プレディスパージョンマスターバッチ等の製造・販売を行う。
なお、金型洗浄ゴムを始め、ゴム原料などの詳しい問い合わせは、同社営業部(03―6824―7973)あるいは同社ホームページの問合せフォームからも可能。

金型洗浄ゴム
