謹んで新春のお慶びを申しあげます。旧年中に賜りました関係各位様のご厚誼に対し心より御礼申しあげます。
令和8年の年頭にあたり、一言ご挨拶申しあげます。
昨年の日本経済全体は、トランプ関税の影響が想定よりも緩和されたとはいえ輸出を中心に大きな影響を受け、景気持ち直しの勢いが弱まりました。
今年の日本経済は、トランプ関税への対応、財政政策の拡大、金融緩和政策により景気回復が継続していくと思われます。
但し、①地政学リスクの高まり:米中対立激化やロシア制裁厳格化により世界経済が失速する恐れがあります。②国内政策運営の停滞:政治的合意形成には障壁が多く、必要な経済財政政策の円滑な実施が妨げられます。これらが国内景気の下振れ方向に向かう懸念が高まっています。
コンベヤベルトの令和7年度の生産量は6,280トン(前年比89%)の見込みです。その内訳は、内需が5,343トン(同105%)、輸出が936トン(同47%)です。内需は、主力需要先の鉄鋼メーカー他取り換え需要が発生し、前年比100%超でした。輸出は鉱山需要が大幅に落ち込みました。
令和8年度の需要予測は6,602トン(前年見込比105%)としました。その内訳は内需が5,600トン(同105%)、輸出は1,003トン(同107%)の見込みです。内需は鉄鋼産業他主力需要先が回復し前年比100%超の見込みです。輸出もここ数年低迷していた鉱山需要が回復する見通しです。
伝動ベルトの令和7年度の生産量は10,306トン(前年比98%)の見込みです。その内訳は、内需が8,172トン(同97%)、輸出が2,134トン(同100%)です。7月以降トランプ関税による世界経済全体の減速の影響を受けました。
令和8年度の需要予測は10,374トン(前年見込比101%)としました。その内訳は、内需が8,206トン(同100%)、輸出が2,169トン(同102%)です。世界経済全体に不透明感がありますが、年後半から回復すると見込んでいます。
樹脂ベルトの令和7年度生産量は約102万㎡(前年比100%)の見込みです。
その内訳は、内需が約94万㎡(同99%)、輸出が約8万㎡(同106%)です。7月以降トランプ関税による世界経済全体の減速の影響を受けました。
令和8年度の需要予測は、約107万㎡(前年見込比105%)と100万㎡の大台は確保できる見通しです。その内訳は内需が約99万㎡(同105%)、輸出が約8万㎡(同102%)です。世界経済全体に不透明感がありますが、インバウンド需要、外食産業の回復による食品分野と物流分野の取り換え需要を取り込んでいきます。
このような状況下、当日本ベルト工業会は、経済政策や需要先動向等を的確に把握しタイムリーなデータサービスを行う一方、ISO TC41のメンバーとして日本の考え方をISOに反映させ日本規格の国際化を推進するなど、尚一層のベルト業界発展のため貢献してまいります。
内外ともにこの1年が良い年となり、皆様がますますご発展されますことを心から祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

