東レは12月12日、炭素繊維トレカ、トレカを使用した中間加工品について、2026年1月出荷分から価格改定(値上げ)を実施すると発表した。価格改定(値上げ)幅は、現行価格より10~20%、対象製品は、トレカ炭素繊維、トレカプリプレグ、トレカクロス、トレカラミネートなどの中間加工品、実施時期は、2026年1月出荷分からとなる。
コロナ禍以降の世界的な需給逼迫と円安により、石炭や天然ガスを中心とした燃料エネルギー価格の高騰が継続しており、副資材の価格や運輸費も含め、各素材の製造、物流コストは上昇を続けている。また、同社および協力工場における国内外生産工場の人手不足・要員維持のための労務費についても継続的に上昇している。
このような環境下、同社はあらゆる角度から、継続的なコスト削減と合理化に努めてきたが、足下の各種コスト上昇は、自助努力のみで吸収できる水準を超えており、安定した品質での製品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制を維持・推進するために、今回の値上げ実施を決定した。
2025年12月16日
