日本精工は12月12日、現中期経営計画で「Bearings&Beyond」を掲げ、祖業であるベアリング事業で培ってきた技術やノウハウを活かした新事業の展開に挑戦しており、その一環として開発した「食用油劣化抑制フィルター」が、12月11日に開催された2025年“超”モノづくり部品大賞贈賞式において「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞したと発表した。
同社技術開発本部、コア技術研究開発センター第二研究開発室、グループマネジャー村上豪氏は「この度は栄誉ある賞をいただき大変光栄に思う。「食用油劣化抑制フィルター」は、NSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」活動の中で生まれた新商品。開発メンバーが発案し、軸受の潤滑油を劣化させない技術を応用して具現化した。このフィルターの使用により、食用油の劣化を抑えて寿命を延ばすことができるため、食品のおいしさ維持や廃油削減に貢献することができる。今回の受賞は、開発・品質保証・事業の各部門で構成されたチームが一体となり、食品メーカーのユーザーにテストなどで協力してもらいながら、粘り強く取組みを進めた結果だと考えている。今後は性能向上に取組みつつ、飲食・小売業界にも適用拡大していきたいと考えている。今回の受賞を励みに、これからもユーザー目線を重視しつつ、社会課題の解決に貢献できるような開発に取組んでいく」とコメントしている。


