東洋紡と東洋紡エムシーは12月9日、2025年11月20日、福井県敦賀市立粟野南小学校で、東洋紡エムシーの三次元網状繊維構造体「ブレスエアー」をテーマにした出前授業を実施したことを発表した。授業には同小学校の6年生72名が参加した。
「ブレスエアー」は東洋紡エムシーの敦賀サイトで製造している。出前授業では、まず東洋紡の社員が、敦賀サイトを含む東洋紡敦賀事業所の紹介をした後、東洋紡エムシー社員が「ブレスエアー」の特徴(弾力性、リサイクル性、新幹線の座席シートをはじめとする採用例など)を説明。製造方法については動画を用いて、原料搬入から完成までの流れを紹介した。
「ブレスエアー」を体験する時間では、児童は「ブレスエアー」のマットレスの上で飛び跳ねて銘柄ごとの反発力の違いを確かめたり、コーヒーをこぼした際の汚れ落ちの速さを実感した。また、鉄道車両の座席シートや折り畳みクッション、各種サンプルにも興味を示していた。質疑応答では、「『ブレスエアー』は全部で何種類あるのか」「なぜこんなに反発力があるのか」といった製品についての質問に加え、「仕事のやりがいは何か」といった業務に関する質問も寄せられた。最後に、東洋紡と東洋紡エムシーは、出前授業に参加した児童全員に「ブレスエアー」を用いたクッションを寄贈した。
地元敦賀市で生まれる「ブレスエアー」を通じて、ものづくりの楽しさと素材メーカーの役割を知ってもらう貴重な機会となった。


