三井化学は12月10日、世界初となる屈折率1・67および1・74で12インチサイズのARグラス向け光学樹脂ウェハの開発に成功したと発表した。同社は、AR/VR市場の拡大に向けて、ARグラスに用いられるWaveguide(光導波路)向け樹脂ウェハDiffrarの開発を進めている。
光学樹脂ウェハDiffrarは、1・67以上の高屈折率、高平坦性など優れた光学特性を備え、ARグラスユーザーへ広い視野角を提供する。加えて、樹脂製のため、デバイスの安全性(耐衝撃性)や軽量化にも寄与し、ユーザーの快適な長時間使用を可能にする。
屈折率としては1・67、1・74の2種類、ウェハサイズとしては6インチ、8インチ、12インチのラインナップを揃え、ARデバイスのモジュール製造工程に関して様々な選択肢の提供を実現している。
今回開発した光学樹脂ウェハDiffrarは、2026年1月20~22日にかけてカリフォルニアで開催される「SPIE Photonics West」において、同社グループブース(#6630)にて展示する予定となる。
2025年12月12日

