旭化成アドバンスと帝人が経営統合 共同出資による合弁会社設立

2025年12月04日

ゴムタイムス社

 旭化成は12月1日、同社の100%子会社である旭化成アドバンスと、帝人の100%子会社である帝人フロンティアについて、同日、帝人フロンティアを存続会社とする吸収合併を実施することを決定し、2026年10月1日(予定)を効力発生日として帝人フロンティアを同社および帝人の共同出資による合弁会社(帝人80%、同社20%)とする基本契約を締結したと発表した。
 旭化成アドバンスは、同社グループの製品群を中心に、繊維、化学品、建材など幅広い商品を取り扱う商社として、2015年に設立した。今後の持続的な事業拡大を検討する中で、旭化成アドバンス単独での成長を追求するのではなく、グローバルな調達力に強みを持つ商社機能と、高機能繊維の開発・製造を担うメーカー機能を併せ持ち、衣料繊維・産業資材などの幅広い分野で独自のソリューションを提供する帝人フロンティアのもとで運営することが最善の策であるという判断に至った。
 同統合は、帝人フロンティアと旭化成アドバンスの両社が有する事業基盤、営業ネットワーク、顧客基盤を相互補完し、持続的な成長と企業価値の最大化を図ることを目的としている。
 両社の強みを融合させることで、より強固な競争力と成長基盤を有する企業体として、持続可能な価値創造を目指す。
 なお、同社の中国法人である旭化成(中国)投資の子会社で、繊維製品の製造・販売を行っている杭州旭化成紡織は、同統合に先立ち、旭化成アドバンスに移管する。
 吸収合併存続会社の名称、所在地、代表者の役職・氏名、事業内容、資本金、決算期、純資産、総資産は未定、株主・出資比率は、帝人80%、同社20%となる。
 なお、同件が同社の連結業績に与える影響は軽微となる。

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