三井化学は11月28日、2025年11月14日に、work with Prideが職場におけるLGBTQ+への取り組みを評価する「PRIDE指標2025」において、昨年度に引き続き2年連続で「ゴールド」を受賞したことを発表した。
「企業・団体等の枠組みを超えてLGBTQ+などの性的マイノリティが働きやすい職場づくりを日本で実現する」ことを目的に、wwPが2016年に策定した、職場におけるLGBTQ+への取組みを評価する指標である。
①Policy(行動宣言)、②Representation(当事者コミュニティ)、③Inspiration(啓発活動)、④Development(人事制度・プログラム)、⑤Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)の5指標に基づき選考され、5点獲得企業・団体はゴールドとして評価・表彰される。
同社での主な取り組みは以下の通りとなる。
「三井化学LGBTQアライ宣言」では、LGBTQを理解して行動するアライ(支援者)を増やすために、同社のアライを4点に定義付けし(差別はしない、差別的な行動を見たら注意する、積極的に学ぶ、仲間を増やす行動を起こす)賛同を呼びかけている。宣言者にはアライグッズ(ストラップ)を配布し、身に着けることで支援者の存在を見える化し、理解増進に努めている。
「同性パートナーへの一部の福利厚生制度適用拡大」では、2022年10月より、従業員が同性パートナーを会社に届け出た場合、一部の休暇、休業並びに福利厚生制度について同性パートナーを配偶者と同様の取り扱いとなるように、適用を段階的に拡大している。
「LGBTQ相談窓口の設置と窓口教育」では、ハラスメントやカミングアウトを受けた際の相談、および制度利用に関する問い合わせなどの対応を目的とした、LGBTQ専用相談窓口を設置している。また各事業所の窓口担当者を対象に、外部講師(当事者)から実際に社員から相談を受けた場合のロールプレイを体験するなど実践的な教育を行っている。
「啓発活動」では、PRIDE月間には複数社共催にてイベントを実施している。直近のイベントでは「相手のことを決めつけずに対応したい」「職場に戻って伝えたい」といった声が参加者から寄せられた。
その他、有識者を招いての登壇イベントの開催、新任ライン管理者向け研修でSOGIハラに関するグループワークを実施するなどしている。
同社は、今後とも行動指針に掲げている差別禁止を念頭に、多様化する社員のキャリア意識や、働き方に対する価値観の変化に対応すべく各種のダイバーシティの推進施策に取り組んでいくとしている。

