帝人フロンティアは11月26日、東洋紡の子会社で、中国・江蘇省常熟市にてエアバッグ用基布を製造・販売する東洋紡汽車飾件(常熟)の全株式を取得することに合意し、同日に株式譲渡契約を締結したと発表した。
同社は、世界最大の自動車市場である中国において、安全意識の高まりなどを背景としたエアバッグの需要増へ対応するための事業拡大を検討してきた。
一方、東洋紡は、エアバッグ事業の再編・事業強化のため、タイへの拠点集約を推進していた。そしてこのたび、両社の方向性が一致したため、同社へのTAC(東洋紡汽車飾件)の株式譲渡契約締結に至った。
同社は、モビリティ関連事業のグローバル展開強化を目的とする今般のTACの子会社化により、TACが有する高性能な繊維加工技術と中国市場における営業基盤を活用し、エアバッグ事業のさらなる拡大を目指す。
事業譲受会社は、東洋紡汽車飾件(常熟)、所在地は、中華人民共和国江蘇省常熟市常熟経済技術開発区沿江工業園馬橋路9號景順工業坊3幢、代表者は、董事長・総経理、小西辰男氏、設立年月日は、2011年4月28日、事業内容は、エアバッグ用基布の製造、販売、譲渡時期は2026年2月(予定)となる。
2025年11月27日
