BASFとANDRITZは11月25日、デンマークのオーフス市で計画されているCO2回収プロジェクトにおいて、BASF独自のガス精製技術OASE blueを導入するためのライセンス契約を締結したと発表した。
同プロジェクトは、廃棄物発電プラントの燃焼排ガスから年間約43万5000tのCO2を回収・貯留することを目的としている。オーフス市は2030年までにCO2ニュートラルを達成する目標を掲げている。
ANDRITZはCO2回収プラントの主要サプライヤーとして選定され、現在は設計の前段階にある。同プロジェクトの実施は、顧客がデンマークCCS基金からの資金調達を受けることが条件となる。
ANDRITZはCO2回収プラントの供給者として、進化する規制や複雑な排ガス組成への対応が求められる燃焼後CO2回収に不可欠な、BASFの豊富な実績と高度な化学的専門知識を評価し、実証済みのOASE blueテクノロジーを採用した。
BASFのOASEポートフォリオは、ガス精製技術の分野で確固たる地位を築いており、世界500以上のプラントで採用されている。OASE blueは、ユーザーのエネルギー消費の削減、溶剤損失の低減、高い柔軟性の実現、精製後のガスやCO2製品中の不純物の最小化を実現するよう設計されている。この技術は、化石燃料発電所、水蒸気改質装置、ボイラー、廃棄物焼却施設、セメント産業など、燃焼排ガスに含まれる不純物への対応が求められる分野に、特に適している。
2025年11月27日

