クラレは11月19日、国際社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」において、全国の方々から寄せてもらったランドセルの配付が、アフガニスタンで開始されたと発表した。
「ランドセルは海を越えて」は、ランドセル用素材として約7割のシェアを占める人工皮革〈クラリーノ〉を生産する同社が主催する国際社会貢献活動となる。全国から使い終わったランドセルを提供してもらい、ノート、鉛筆などの学用品と一緒に、アフガニスタンの子どもたちにプレゼントしている。
今年は、全国から約6200個のランドセルが集まり、検品の後、5月17日に横浜港を出港した。
アフガニスタンのジャララバードに診療クリニックと事務所を置くアフガン医療連合の協力のもと、10月19日から配付が開始された。8月31日にアフガニスタン東部で発生した地震の影響もあり、今年は配付が昨年より1ヵ月以上遅れたが、まずはナンガハール州ゴシタ郡の子どもたちのもとにランドセルと学用品が届けられた。ゴシタ郡は、ナンガハール州の中でも最も困窮している地域となる。
そうした厳しい状況の中で届けられた色とりどりのランドセルは、アフガニスタンの子どもたちの「学びたい」という気持ちを後押し、将来への夢と希望を届けている。
2004年にスタートした同キャンペーンは、今年で22回目を迎えた。全国から賛同を受け、これまでに約17万個のランドセルが海を越え、アフガニスタンの子どもたちの希望となっている。
2025年11月21日


