カネカは11月17日、高砂建設と「さいたま市脱炭素先行地域事業における脱炭素街区形成事業」に共同応募し選定されたことを発表した。脱炭素街区は、2028年3月の完成を予定している。
さいたま市は、全国初の「脱炭素先行地域」に選定されており、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた先進的な取り組みを推進している。本事業はその一環として、ZEH住宅を必須とした脱炭素街区の形成を通じ、ゼロカーボンシティの推進を図るものであり、公募型プロポーザルにより事業者が選定された。
審査の結果、オンサイトPPAを活用し、市内から電力融通を行うことによる再エネ100%の脱炭素街区の構築や、電力の地産地消の推進、グリーンインフラと安心安全な暮らしをテーマにした地域循環共生型の都市エネルギーモデルが高く評価され、同社と高砂建設による提案が採択された。
ZEH住宅には、同社の太陽電池および自然エネルギー活用技術を採用しており、夜間など自家発電のみで電力需要を満たせない場合は、さいたま市内の工場屋根等を活用した同社オンサイトPPAサービスによる電力利用によって補完し、再エネ100%の脱炭素街区を構築する。本取り組みをモデルケースとして、今後は他地域へ水平展開し、脱炭素化に貢献していく。
同社は、「カネカは世界を健康にする。KANEKA thinks『Wellness First』.」という考えのもと、すべての人が自然の恵みを享受し、クリーンで持続可能な資源とエネルギーを使える社会の実現に取り組んでいる。今後も太陽電池や断熱材をはじめとする環境配慮製品を用いたトータルエネルギーソリューションで地域社会に貢献していく。

