住友ゴム、スポーツ用人工芝発売 筑波大との共同研究

2025年11月18日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は11月13日、スポーツ用人工芝「ハイブリッドターフREX」を同日から発売することを発表した。
 本製品は、筑波大学との共同研究(研究代表者:体育系 小井土正亮准教授)により、これまで十分に把握されていなかった選手の潜在ニーズを明らかにし、プレーヤーズファーストを念頭に開発した新シリーズ第1弾である。本製品はフィールドの総合評価(選手がフィールドに抱く印象)への寄与度が最も高かった「ショートパスのしやすさ」に着目し開発した。

 共同研究では、47フィールドを対象に、合計1973人の選手による「方向転換のしやすさ」や「ショートパスのしやすさ」などのプレー性に関する8項目を7段階で評価する調査を実施しました。データについて統計分析を行った結果、フィールド総合評価に最も寄与するプレー項目は、「ショートパスのしやすさ」であることが明らかになった。

 プレーに影響を及ぼす人工芝の力学的特性を調査した結果、「ショートパスのしやすさ」には、人工芝の構成要素のひとつであるヤーン(芝葉)の剛性が関係していることが分かった。具体的には、ヤーン剛性が高いほど、ショートパスをしやすくなる傾向が見られた。
 本製品では、従来品(ハイブリッドターフEX)のヤーン剛性の高さを踏襲しつつ、1束あたりのヤーン本数を増やすことで、さらなる向上を目指した。なお、剛性には適切な範囲があると見ており、研究を進めるとともに充填材やアンダーパッドなど、人工芝を構成する各要素についても個別に研究を進めていく予定である。

「ハイブリッドターフREX」

「ハイブリッドターフREX」

「ハイブリッドターフREX」ロゴマーク

「ハイブリッドターフREX」ロゴマーク

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