旭化成は11月14日、日本IR協議会が選定する「IR優良企業賞2025」において、「IR優良企業賞」を受賞したと発表した。なお、同賞の受賞は2004年、2008年以来17年ぶり3回目となる。
同社の受賞理由は以下の通り。近年、経営トップが投資家と対話する機会を増やし、IR活動にも反映させるなど資本市場と向き合う姿勢を明確にしている。統合報告書を、投資家の疑問や懸念に正面から答える構成と内容に刷新している。決算の事業セグメント別開示を充実させ、3つの事業領域を持つ意味も説明している。特許などを経営戦略として捉えた「無形資産戦略説明会」(2024年12月)を開催し、同社の無形資産活用戦略を各事業に通じる「横軸」で示した点で注目される。
同社は、長年にわたり最適な事業ポートフォリオを模索しながら変革を重ね、現在では「ヘルスケア」「住宅」「マテリアル」の3領域において事業を展開している。IR活動においては、そうした多様な事業分野で培った技術・ノウハウ・人財といった経営資産を、グループ全体でどのように価値創出につなげているのか伝える取り組みを進めてきた。
2024年度はその一環として、3領域をつなぐ無形資産の活用について紹介する「無形資産戦略説明会」を開催した。また、統合報告書(旭化成レポート)においては、投資家からの関心や疑問に真摯に向き合う編集方針のもと制作し、対話を重ねてきた。
今回の受賞は、そのような取り組みの中で、経営姿勢やIR活動の継続的な改善を評価されたものと考えている。今後も、同社が目指す企業価値向上への理解をいっそう深められるよう、情報発信の拡充に努めていく。
2025年11月18日
