日本精工は11月13日、2025年12月3日~12月6日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される世界最大規模のロボット専門展である「2025国際ロボット展(iREX2025)」に出展すると発表した。
同社の出展コンセプトは、「人・環境へのやさしさをつくり持続的社会に貢献」をテーマに、人とともに進化するロボット技術の未来を、同社ならではの精密駆動・制御技術で提案する。
主な展示は3点。1点目は、ロータリー/リニアアクチュエータと高機能部品となる。ヒューマノイドロボットに適用可能な新開発のロータリー/リニアアクチュエータ、ロボットの高性能化・小型軽量化に貢献する同社薄肉玉軸受のラインアップ、ロボットの触覚伝達装置向け減速機として新開発したバイラテラルギア、ロッキングクラッチ、非接触トルクセンサーなど、先進部品の数々を展示する。
2点目は、アクティブキャスタPalGo高荷重タイプ、アクティブキャスタPalGo低床タイプとなる。アクティブキャスタは、同社独自機構により、全方向へのシームレスで滑らかな移動が可能な駆動ユニットとなる。段差やカーペット、凹凸など床面を問わない自由な全方向移動により、人とロボットの調和を実現する。今回の国際ロボット展では、人機一体と同社で共同開発したアクティブキャスタPalGo高荷重タイプ、同社が開発したアクティブキャスタPalGo低床タイプを出展する。高荷重タイプは1t超の重量物搬送を可能とし、低床タイプは低床設計(ユニット高さ140mm)という特長で省スペース設計を実現する。
3点目は、サービスロボットとなる。ブース内に設置した実際の走行環境を模した障害物コースを、2つのサービスロボットが走行する。リンク式サスペンション搭載ロボット(屋外警備ロボット)は、新開発のパンタグラフ形状のリンク式サスペンションユニットを搭載し、屋外での高い走破性を実現した警備ロボットとなる。2024年から立命館での実証実験を行っている。
屋内自律荷物運搬ロボットは、既存建物の緩傾斜や段差にも対応可能なパワフルな駆動系を備え、スムーズかつ安全な自律走行で荷物を運搬するロボットとなる。2023年から開発を始めており、機能検証を経て、今後実証実験を行う予定となる。展示会への出展は今回が初めてとなる。
2025国際ロボット展の開催期間は、2025年12月3日~12月6日10時~17時、会場は東京ビッグサイト(東京都江東区有明3丁目11ー1)、同社ブースNo・E7ー62 (東7ホール)となる。
2025年11月18日



