積水化成品工業は11月17日、ポリ乳酸(PLA)発泡シート「RETONA FOAM BIO HSグレード」の食品容器用途への展開を開始したと発表した。
「RETONA FOAM BIO」は、「Return to Nature(自然に還る)」という意味が込められた、資源循環を前提とする環境配慮型素材となる。その中でもHSグレードはPLA由来の生分解性発泡シートで、堆肥化やバイオガス化によるエネルギー利用などを行うことが可能となる。製品の使用後に回収してバイオガス化などの2次利用を行うというコンセプトに賛同したユーザーとパートナーシップを結び、資源循環ループの構築を行っている。
この度、同社は、大阪市・大阪公立大学・大阪ガスが中心となって進める、日本初の産官学連携によるバイオガス製造実証プロジェクトにおいて、「RETONA FOAM BIO HSグレード」製弁当容器の素材提供を行った。
同プロジェクトは、同月より大阪公立大学森之宮キャンパスで使用済み容器を回収、大阪ガスおよび中浜下水処理場にて分解の上、バイオガス化することで、循環型社会の実現に貢献することを目的としている。
なお、同プロジェクトの容器においては、高速・赤松化成工業との連携により、製造・供給体制を構築した。
今後も、同社は環境に配慮した素材の開発と社会実装を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく。
2025年11月18日

