売上・各利益は過去最高 横浜ゴムの1~9月期

2025年11月17日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムの2025年12月期第3四半期連結決算は、売上収益が8771億8900万円で前年同期比12・0%増、事業利益は1007億2500万円で同20・8%増、営業利益は916億5700万円で同6・9%増、四半期利益は661億2400万円で同8・7%増となった。売上収益、事業利益、営業利益、四半期利益いずれも過去最高を達成した。
 事業利益の増減要因は、販売量で125億円、製造原価で69億円、価格/MIXで62億円、OHTで29億円、G―OTRで30億円、MBで19億円の増益要因となったのに対し、為替差で8億円、原料価格で90億円、物流費等で8億円、固定費で29億円、その他/買収一過性費用で26億円の減益となり、差し引き173億円の増益だった。
 セグメント別では、タイヤセグメントの売上収益は7957億9000万円で同13・5%増、事業利益は930億7000万円で同18・1%増。新車用タイヤの売上収益は、国内での新規納入車種の拡大に加え、北米でもSUV・CUV車種を中心とした新規納入が増加し前年同期を上回った。
 市販用タイヤの売上収益は、国内における積極的な販売活動の効果や欧州でのハイインチ品販売活動の強化など、各地域で新規取引先の開拓や既存顧客との取引拡大が順調に進んだことなどにより前年同期を上回った。
 OHTの売上収益は、今年2月に買収したGoodyear社のOTR事業の業績が加わったことで、前年同期を上回った。農機用タイヤは、新車用市場向けは、厳しい環境の中でシェア向上を果たしたほか、補修用市場向けはマルチブランド戦略の強みを活かし、Mitas、Alliance、Galaxyのブランドを中心に、各地域で継続した販売拡大に努め、欧州・北米の主要市場で需要を上回る販売伸長を果たした。
 MB(マルチプル・ビジネス)セグメントの売上収益は751億4900万円で同0・4%増、事業利益は70億3400万円で同36・9%増。ホース配管事業の売上収益は、国内建設機械および北米自動車メーカーの需要減で前年同期を下回った。工業資材事業の売上収益はコンベヤベルトは国内トップシェアの強みを活かし前年同期を上回った。
 25年12月期連結業績予想は売上収益1兆2350億円で前期比12・8%増、事業利益1530億円で同13・9%増、当期利益880億円で同17・5%増を見込んでいる。

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