三洋貿易の25年9月期業績は、売上高が1327億300万円で前期比2・7%増、営業利益は64億3000万円で同9・1%減、経常利益は68億7900万円で同13・0%減、当期純利益は46億1500万円で同11・4%減となった。
セグメント別では、ファインケミカルの売上高は423億8400万円で同0・9%減、営業利益は24億1300万円で同11・1%減となった。ゴム関連商品は国内向け原材料需要と海外グループ会社の業績伸長で売上は好調だったが、一部輸出の不調を受け利益は減少した。化学品関連商品は、一部海外グループ会社の業績は好調だったが、国内主力商材の需要の弱含みにより、売上、利益ともに減少した。
インダストリアル・プロダクツの売上高は368億1200万円で同0・3%減、営業利益は26億8200万円で同20・6%減となった。モビリティ関連商品は、中国の景気減速や為替変動の影響を受けて売上、利益ともに減少した。北米は、Sanyo Corporation of America、Sun Phoenix Mexicoが売上、利益ともに好調だった。中国は、景気減速と競争激化による日系自動車メーカーの減産により、Sanyo Trading(Shanghai)の売上、利益がともに減少した。アセアンは、販売価格の見直しによりSanyo Trading Asia(タイ)の利益が好調だった。
ライフサイエンスの売上高は386億7000万円で同0・9%増、営業利益は13億6200万円で同21・4%減となった。マテリアルソリューション関連商品は、電材の輸出や輸入ビジネスの基幹商材が伸長し、売上、利益ともに好調だった。科学機器関連商品は、需要の回復傾向により、売上、利益ともに堅調だった。ワイピーテックが取り扱う機能性飼料原料は販売数量増により、売上が好調だった。スクラムが取り扱うバイオ関連機器は遺伝子解析関連機器の代理店契約終了の影響で不調だった。
26年9月期の通期連結業績予想は、売上高1300億円で前期比2・0%減、営業利益62億円で同3・6%減、経常利益65億円で同5・5%減、当期純利益41億円で同11・2%減を見込んでいる。
