住友化学の2026年3月期第2四半期連結決算は、売上収益が1兆953億9400万円で前年同期比11・8%減、コア営業利益は1087億1600万円で同268・8%増、四半期利益は396億9900万円(前年同期は65億2700万円の損失)となった。
セグメント別では、エッセンシャル&グリーンマテリアルズの売上収益は3291億円(前年同期比1218億円減)で、コア営業損失は186億円(同161億円改善)となった。ラービグリファイニングアンドペトロケミカルカンパニーの定期修繕に伴い、販売子会社の出荷が減少したことに加え、前連結会計年度の事業撤退に伴いアルミニウム等の出荷が減少した。
ICT&モビリティソリューションの売上収益は2835億円(同240億円減)で、コア営業利益は331億円(同105億円減)となった。市場での在庫調整や需要時期の変動等により、ディスプレイ関連材料、半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストのいずれも出荷が減少した。円高に伴う輸出手取りの減少や、在外子会社の邦貨換算差の影響もあった。また、大型液晶ディスプレイ(LCD)用偏光フィルム事業の抜本的構造改革実施の影響もあった。
2026年3月期連結業績見通しは、直近に公表されている業績予想を修正した。26年3月期通期業績予想は売上収益2兆2900億円(前回発表2兆3400億円、増減率2・1%減)コア営業利益1850億円(同1500億円、同23・3%増)、当期利益は450億円(同400億円、同12・5%増)を見込んでいる。
修正理由としては、エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントにおいて合成樹脂等の出荷が減少するため、売上収益は前回発表予想を下回る見通し。一方で住友ファーマセグメントにおいて北米での販売が引き続き好調と見込んでいる。これらの結果、コア営業利益、営業利益、当期利益は前回発表予想を上回る見通しとしている。
