機能品事業は増収も減益 フコクの4~9月期

2025年11月06日

ゴムタイムス社

フコクの26年3月期第2四半期連結決算は、売上高が443億7200万円で前年同期比0・5%減、営業利益は15億4900万円で同24・8%減、経常利益は15億2700万円で同31・2%減、四半期純利益は9億4800万円で同38・5%減となった。
 セグメント別にみると、機能品事業の売上高は207億9600万円で同4・7%増、営業利益は21億7500万円で同9・1%減となった。売上は拡販に注力している放熱ギャップフィラー等を含む受注が堅調に推移したことから増収となった。利益は売上高の増加に加え、生産性の向上や合理化、売価反映等の取り組みを進めたものの、原材料費や労務費等の上昇分を吸収できず減益となった。
 防振事業の売上高は186億2000万円で同4・6%減、営業利益は11億4800万円で同13・3%減となった。売上高は国内外含めた受注が総じて伸び悩んだことから減収。セグメント利益は売上高が伸び悩む中で、生産性の向上や合理化、売価反映等の取り組みを進めたが、金具鋼材費や労務費等の上昇分を吸収できず減益だった。
 ライフサイエンス事業の売上高は5億3800万円で同12・4%増、営業利益は1億2900万円で同11・8%増となった。売上高はバイオ関連製品の受注が堅調に推移し増収となった。営業利益は売上高の増加に加え、原材料費や労務費等の上昇を生産性の向上や合理化、売価反映等により吸収したことで増益となった。
 金属加工事業の売上高は22億1300万円で同18・0%減、営業損失は5800万円(前年同期は0百万円の損失)となった。採算性向上に向けた事業の選択と集中を進めていることから減収。営業損益は非採算部品撤退による採算性向上を進めているものの、原材料費が増加したこと等により損失となった。
 ホース事業の売上高は25億9900万円で同8・1%増、営業利益は2億1000万円で同160・2%増となった。商用車向けの受注が堅調に推移したことから増収。営業利益は売上高の増加に加え、原材料費や労務費等の上昇を自動化による生産性の向上や合理化、売価反映等により吸収し増益となった。
 26年3月期通期業績予想は、売上高880億円で前期比1・8%減、営業利益50億円で同5・9%増、経常利益50億円で同9・4%増、当期純利益35億円で同19・4%増を見込んでいる。

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