ENEOSマテリアルは11月4日、主力製品である高機能タイヤ材料「SSBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)」の需要拡大に対応するため、同社四日市工場の生産能力を1万t増強することを決定したと発表した。同投資は、2027年12月の完工を予定している。
自動車の電動化・高性能化が進む中、低燃費・高グリップ・高耐久性を備えた次世代タイヤの性能向上と環境負荷低減を支える高機能タイヤ材料の需要は世界的に拡大している。同社はこれまで、日本、タイ、ハンガリーの3拠点でSSBRを生産し、国内外の主要タイヤメーカーに供給してきた。今後も需要拡大が見込まれる中、研究開発から生産までを一括で行うことが出来る同社四日市工場の生産能力を1万t増強することとした。
需要変動に対してより柔軟な供給対応が可能になる。また、同社SSBR事業はマーケット成長率を上回る成長を果たすことで、同社グループ中期経営計画の達成を目指す。
同社は「地球の力を、社会の力に、そして人々の暮らしの力に。エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて、社会の発展と活力ある未来づくりに貢献します。」という同社グループ理念に基づき、持続可能なモビリティ社会の実現に資する先進的な製品の開発と安定供給に取り組んでいく。
同投資を契機として、3拠点の技術力をさらに高め、高機能タイヤ材料分野で世界最高水準の開発と供給体制を拡大する。
2025年11月06日
