シリコーンゴム成形品は医療機器向け伸長 信越ポリマーの4~9月期

2025年10月28日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの26年3月期第2四半期連結決算は、売上高が562億1500万円で前年同期比2・7%増、営業利益は71億1000万円で同2・7%増、経常利益は72億4700万円で同9・3%増、四半期純利益は54億8300万円で同19・5%増となった。

 セグメントのうち、精密成形品事業の売上高は291億8500万円で同6・6%増、営業利益は55億1600万円で同5・6%増となった。半導体関連容器は海外向けの出荷容器、工程内容器が共に好調に推移した。OA機器用部品はプリンター用ローラの需要サイクルの影響を大きく受け、また、キャリアテープ関連製品は微細電子部品用途に持ち直しが見られたが、大型電子部品、汎用半導体用途が低調だったことから前年同期を下回った。シリコーンゴム成形品はカテーテルなど医療機器向け部品が伸び前年同期を上回った。

 電子デバイス事業は、売上高が126億7900万円で同0・2%減、営業利益は6億4600万円で同26・2%減となった。各地域の自動車市場においてハイブリッド車の浸透が進んだが、総じて厳しい需要環境が続き、車載向けの入力デバイス全体では低調に推移した。また、ワイパーなど車載シリコーン成形品の需要が増したことでコンポーネント関連製品は前年同期を大幅に上回った。自動車産業以外では、ラップトップPC用タッチパッドが増加した半面、検査用コネクターの需要が振るわなかったことによりコネクター関連製品は前年同期を下回った。

 住環境・生活資材事業は、売上高が108億7400万円で同2・0%減、営業利益は7億8100万円で同29・0%増。外食産業向けラップの中で高付加価値の独自製品であるカラーラップの比率が高まった。また、機能性コンパウンドはアセアン市場で需要が持ち直したことにより前年同期を上回った。

 通期予想の修正はなく、売上高は1135億円で前期比2・6%増、営業利益は139億円で同4・7%増、経常利益は140億円で同5・9%増、当期純利益は95億円で同0・7%増を見込んでいる。

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