朝日ラバーは10月20日、主力製品である「ASA COLOR LED」が、オンテロープで取り組む音が見えるメガネ「ONTELOPE Glass」に採用されたと発表した。
ONTELOPEでは「ONTELOPE Glass」の社会実装に向け、2025年11月5日よりGREEN FUNDINGにてクラウドファンディングを開始する。
ONTELOPEでは2019年より音や聴覚認知に関する研究の中で見えないものを感覚に転換するというアプローチから、「ONTELOPE Glass」を開発した。音を「見る」という新しい感覚体験によって人と音の関係性を再構築するとともに、異なる価値観を共有する相互探求をテーマに日常的に「ONTELOPE Glass」を使用できるような社会実装を目指している。
日常の音や音楽を光として感じ取ることで、これまでにない感覚的な体験を得ることができるだけでなく、聴覚障害者や難聴者が、家電の動作音や人の呼びかけ、街の環境音など「大切な音」を視覚的に認識できる。
「ASA COLOR LED」は、青色のLEDに蛍光体を調合したゴム製のキャップを被せて多彩な色調を創り出すことができるLEDで、車載向け各種スイッチなどのバックライトに使用されている。
ONTELOPEで開発した「ONTELOPE Glass」は、虹色のグラデーションに光るLEDをメガネのフレームの内側に配置しており、「ONTELOPE Glass」に内蔵された超小型マイクが周辺の音を感知し、その音を光の色合いや明暗、グラデーションで可視化するデザインとなっている。このLEDの選定にあたり、フルカラータイプのLEDではLED自体の大きさや消費電力の面が課題となっていたが、自動車の内装照明用向けで培った「ASA COLOR LED」の細かな調色技術を活かし、ONTELOPE Glassに必要不可欠な色合いの違う44個の小さなLEDによって、虹色のグラデーションによる表現を可能にした。



