積水化学、太陽電池設置実証が表彰 大阪・関西万博の脱炭素部門

2025年10月20日

ゴムタイムス社

 積水化学工業は10月16日、2025年日本国際博覧会西ゲート前の夢洲第1交通ターミナルにて、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の設置実証を行い、2025年日本国際博覧会協会より「持続可能な取り組みに関する表彰(脱炭素部門)」に選ばれ、表彰されたことを発表した。

 博覧会協会は、「EXPO 2025 グリーンビジョン」において、SDGs達成の実現へ貢献するため、環境や社会への影響を適切に管理し、持続可能な万博運営を目指すとともに、地球環境問題への新たな挑戦の形を世界に示すことを掲げている。「持続可能な取り組みに関する表彰(脱炭素部門)」は、博覧会協会が会期中の脱炭素に関する取り組みについて、省エネルギー性、デザイン性、定量性、社会影響の観点から優れたものを表彰するものである。

 今回の受賞理由は、脱炭素社会の実現に向け、普及拡大が期待され、新規性が高い技術であるペロブスカイト太陽電池を多くの来場者が訪れる万博会場のバスターミナルに大規模に設置した意義は大きいものである。今後、様々な場所に設置できるペロブスカイトの特徴をより活かし、広くアピールしつつ導入促進に取り組んでいくことが期待されるという点となる。

 本実証で得られた結果を、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発、設置方法確立へ活かしていくことで、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の適用拡大による脱炭素社会実現への貢献を目指していくとしている。

表彰式(左から博覧会協会 持続可能性局長 永見靖氏、積水ソーラーフィルム代表取締役社長 上脇太氏)

表彰式(左から博覧会協会 持続可能性局長 永見靖氏、積水ソーラーフィルム代表取締役社長 上脇太氏)

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