横浜ゴムがタイヤ2商品で受賞 10年連続グッドデザイン賞に

2025年10月19日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは10月15日、25年3月に発売したプレミアムSUV向けタイヤ「アドバン・ブイ・ロクイチ」と25年9月より発売した乗用車用スタッドレスタイヤ「アイスガード エイト」が同日、2025年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表した。今回の受賞により、同社のタイヤ商品は2016年から10年連続、合計22商品でグッドデザイン賞を受賞しており、乗用車用タイヤ、SUV向けタイヤ、スタッドレスタイヤ、トラック・バス用タイヤなど幅広いカテゴリーにおいて高い評価を得ている。

 受賞した「ADVAN V61」は、カーメーカーに採用される優れた性能を発揮するプレミアムSUV向けタイヤ。プレミアムカーに相応しい「ADVAN」ならではの走行性能に加えて、低燃費・低電費性能、操縦安定性、静粛性を高次元でバランスし、高重量なSUVでの快適な市街ドライブとロングツーリングを実現する。「iceGUARD 8」は、革新的な冬用タイヤ新技術コンセプト「冬テック」を採用して「氷に効く=氷上性能」を飛躍的に向上させ、ヨコハマスタッドレスタイヤ史上最高の氷上性能を実現した第8世代の新商品。氷上性能と相反する「雪に効く=雪上性能」や、従来品「アイスガード セブン」で定評のあった「永く効く=性能持続性」もレベルアップしている。

 審査員は、「ADVAN V61」については、「近年、人気の高まりとともに安定的に台数を伸ばしているクロスオーバー車用のタイヤである。クロスオーバー車では、見栄えや使い勝手の良さと引き換えに、車両重量増加・高重心化に伴う操縦安定性確保の難しさ、燃費の悪さなどが、問題になることが多いが、EV化によってこの傾向には拍車がかかっている。これらの問題に対し、人とAIが協創する開発プロセスによって、本来であれば背反する運動性能と環境性能、高荷重耐性・低燃費・雨天時性能などを、高い次元でバランスさせ、性能の高さと安心感を与える外観をも獲得した点を高く評価した。」とコメントしている。
 「iceGUARD 8」については、「冬季用の自動車用スタッドレスタイヤでは、氷上性能に寄与する接触面積の大きさと、雪上性能に寄与する溝・エッジの多さが背反する関係にある。この問題に対し、能動的に吸水する画期的な天然由来の吸水素材を配合したコンパウンドを新開発し、氷上と雪上の双方において、性能の向上を果たした点を高く評価した。高性能なスタッドレスタイヤでありながら、ショルダー部やサイド部には、名称をモチーフにしたグラフィックデザインが採用されており、遊び心も感じさせる。」とコメントしている。

 

「ADVAN V61」

「ADVAN V61」

「iceGUARD 8」

「iceGUARD 8」

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