江北ゴム製作所(東京都足立区、菅原健太社長)の「Rebbur(リバー)」が2025年度グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞した。Rebbur(リバー)は、有機的な天然材料のみを使用し、材料由来の質感や香りを豊かに表現した新感覚のゴム素材。フェアトレードの天然ゴムに、世の中で廃棄される未活用材を混合して製造している。
また。あえて自然由来のムラや経年変化を許容した形で仕上げることで、手に取る人に「親しみ」を感じてもらえる素材を目指した。その結果、廃棄物の削減という目的にとどまらず、自然素材の価値を可視化する素材設計として、社会性と美観を両立したアプローチとして評価を受けた。
Rebbur (リバー)」という素材名はRubber (ゴム)を逆綴りにした造語で、「逆転の発想」や「ゴムの可能性」さらには「Rebirth (再生)」などのメッセージも込められている。
同社では今回の受賞を契機にRebbur(リバー)の販売拡大を図るとともに、ものづくりにおけるデザインの活用を積極的に推進し、ブランドイメージの向上に努めていく。
また、混合に使用した未活用材は、「海苔の端材」「お茶の端材」「卵の殻」の3種類。それぞれ「ノリブラック」 (海苔の端材+天然ゴム)、「ティーグリーン」 (お茶の端材+天然ゴム)、「エッグホワイト」 (卵の殻+天然ゴム)と名付けて製品化を実現した。天然材料ならではの質感や香りを備え、従来の常識を超えたまったく新しいゴム素材となっている。
2025年10月16日



