NOKが水田オーナー制度協賛 社員ら50人が稲刈りに参加

2025年10月16日

ゴムタイムス社

 NOKは10月14日、10月11日に同社熊本事業場の社員とその家族計50人が、オーナーである熊本県菊池郡大津町の水田で、地域の生産者の方々と共に稲刈りを行い、6月に植えた稲から米を収穫したと発表した。
 同社は、地域の地下水の保全活動の一環として、くまもと地下水財団が実施する「水田オーナー制度」に2019年から7年連続で協賛し、参画している。
 くまもと地下水財団による「水田オーナー制度」は、地下水かん養域に水田を持つ生産者と、オーナー協定を結ぶ企業・団体が共に米作りをすることで、水田に貯めた水が地下に浸透し、地下水のかん養を促進する活動となる。
 同社熊本事業場は毎年、菊池郡大津町にある737㎡の水田のオーナーとなり、農作業の一部を手伝いしている。今年収穫された米の一部は、熊本市のフードバンクや、オフィシャルパートナー契約を結ぶプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」が運営する子ども食堂に寄付する予定となる。
 また、11月頃には、米作りによって育まれた地下水の量を示す「かん養量証明書」が交付される。水田面積に応じて算出される本年のかん養量は、昨年の実績に相当する約4500t(4500㎥)が見込まれている。
 米作り体験の希望者は、毎回、社員とその家族から募っており、今年6月に実施された田植えには55人、稲刈りには50人が参加した。稲刈りの当日は秋晴れの日で、開会式では、くまもと地下水財団、事業課課長補佐、古関仁美氏が挨拶を行い、地下水保全の大切さや水田が果たす役割を説明した。
 参加者たちは生産者の方々から鎌の扱い方や刈り方を習った後、約1時間にわたって収穫し、脱穀までの工程を経験した。参加者の中には、田植えにも参加して今日の収穫を心待ちにしていた人も多く、豊かに実った稲穂を感慨深く眺める姿が見られた。また、家族で参加する社員も多く、子どもたちが地域の自然の豊かさを体感する機会にもなった。
 稲刈りの後は、田園風景をのんびりと眺め、生産者の方々と交流を楽しむなど、充実した秋の一日を過ごした。

稲刈り参加者

稲刈り参加者

稲刈りの様子

稲刈りの様子

6月に行われた田植えの様子

6月に行われた田植えの様子

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