ダウ・ケミカル日本は10月8日、国際環境NGOバードライフ・インターナショナル東京と連携し、9月27日、千葉県習志野市の谷津干潟においてクリーンアップ活動を実施したことを発表した。本活動は今年で4回目であり、当日は、同社関連会社のダウ・東レや三井・ダウポリケミカルの従業員とその家族、NPOパートナー団体のメンバーなど、約50名が参加した。
このプログラムは、海洋ごみ汚染問題に対する取り組みとして、同社が2018年からグローバル規模で実施している#PullingOurWeight(自身の責任を果たすの意)クリーンアップ活動に関連したものである。この活動では、世界中のダウの従業員や家族、友人らが浜辺や河川の清掃活動に参加している。今回の清掃では、干潟に漂着した生活ごみ約80キログラムを回収し、また細かい破片となったプラスチック約500グラムを分別した。
清掃活動に先立ち、参加者に向けて、干潟や湿地の役割について学ぶ環境教育プログラムが行われた。谷津干潟はラムサール条約に登録されている国際的に重要な湿地であり、多くの野鳥や水生生物が生息する生態系の宝庫である。参加者は、ごみ拾いを通じて自然環境が果たす役割や、プラスチックごみが及ぼす影響について理解を深めた。
同社の代表取締役社長ジャロッド・トラスラー氏は、次のように述べている。「私たち一人ひとりが、プラスチックごみの削減に向けて行動を起こすことが、このような大きな地球規模の課題に対処する第一歩である。今年も、バードライフ・インターナショナル東京や、関係者・家族と共に谷津干潟で活動できたことをうれしく思う。今後もダウはパートナー団体や顧客とのイノベーションやパートナーシップを通じて、循環型経済の実現に貢献していく」
同社はグローバルにおいて「廃棄物の転換」目標を定め、2030年までにプラスチック廃棄物やその他の代替原料を変換し、年間300万トンの循環型・再生可能なソリューションを商業化することを目指している。今後も、プラスチック廃棄物をなくし、循環型経済の実現を目指してさまざまなパートナーと協働していく。

